2015年7月30日木曜日

3.11の記録 始まり

2011年3月11日 午後2時46分

今世紀に入って未曾有の大震災が東北に発生した。
あれから既に4年が経過したけれど、あの日の事はつい昨日のように蘇る。
その日から約2年間、私は突き動かされるように復興支援の活動に没頭した。

実家も財産も失い、それでいて30年以上過ごした東京を軸にした活動。自分が被災者でありながら、外部からの支援活動に身を投じたという、不思議な立ち位置に居たことで見えていた風景は、もしかしたら、ちょっと違った視点を与えてくれたかもしれない。

震災については、多くの方が記録として残していることと思うが、被災者それぞれ、または支援者、そこに関わる全ての人々一人一人に、忘れ得ない事実があるはずだ。
一人の目から見えた現実も、震災を語る上で、何かの役に立つかもしれないと思い、記憶を辿ってみることにした。

時系列としては、震災の日から書き出すべきかもしれないが、自分の行動を司る意識がどこにあったのかを記すためには、少しばかり時間を遡る必要があると思う。
振り返ってみれば、その経緯があったからこその行動であったとも言えるからだ。

時間は2010年。震災の一年前の東京から。


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